チョコレートはなぜ美味しく感じるのか?

まずはじめに
今日はチョコレートがなぜ美味しく感じるのか、
そんな素朴な疑問について詳しく話していこうと思う。
チョコレートの美味しさとは?
ここでみんなには一度、チョコレートを食べているときを思い出して欲しい。
「チョコレートにどんな美味しさを感じていますか?」
「何が美味しいと感じていますか?」
もちろん、美味しさとして感じるポイントは人によって差異はあるかもしれないが、ほとんどの場合、それはきっと「甘さ」が関係しているだろう。
人間は甘さを感じる器官が発達しているので、
「甘い = 美味しい」
と感じることが殆どなのである。実際に私もそうだ。
でもこれはチョコレートを作る過程で砂糖や甘味料が加えられて甘くなったもので、実は「チョコレートの主原料は全く甘くない」のである。
チョコレートの主原料「カカオ豆」について
チョコレートの主原料はカカオ豆だ。
この名前を知っている人は多いかもしれないが、実際どんなものなのか、なぜチョコレートに使われているのか、しっかりと説明できる人は少ないはずだ。
「カカオ豆は甘くないのにチョコレートに使われるのは何故か?」
「カカオ豆独特の味わいとは一体なにか?」
ここが重要なのである。
そしてカカオ豆が使われる理由は、大きくこの3つから構成されている。
- 香り
華やかな香り、スパイシーな香りなど - 風味
酸味、苦味、渋み - 硬さ・柔らかさ
チョコレートを口に入れた時の「口どけ」「コク」などに関係する
まとめ
ここまでの内容を簡単にまとめると、

主役のカカオ豆
香り+風味+口どけ

砂糖やミルク
甘さなど
これらを混合して出来上がった加工品の舌触りが、絶妙なバランスを作りだし
それがチョコレートの個性を生み出しているのだ。
これがチョコレートと言うお菓子の基本構造であり、
「まさしく人類がたどり着いた英知」なのである。
そして、チョコレートが普及して今のように身近な形になったのは、なんとここ100年ぐらいの話なのだから驚きだ。
次回はカカオ豆の成分について、より詳しく触れていこうと思う。
本日のチョコレート格言
ほんの少しの甘味は、たくさんの苦味をかき消すことができる。
イタリアの詩人、フランチェスコ・ペトラルカ
これはイタリアの詩人として活躍していたフランチェスコ・ペトラルカ氏の言葉なのだが、一体どれだけ深い言葉なのだろうか。
チョコレートは、時に人間関係まで教えを説いてくれるのだ。